- ヒューマンライブラリー@青学とは -
ヒューマンライブラリー(HL)とは「人を貸し出す図書館」として、その人の持っている属性 ・ 要素 ・ 特徴や価値観によって誤解や偏見を持たれた経験があったり、 「生きにくさ」 「世の中の多数とのズレ」 を感じたことがあり、 それらを知ってほしい、 変えたいと思う人々が 「本」 となり、 参加者(聴き手)が 「読者」 として、一対一または少人数で30分程度の対話をするイベントです。
普段の生活の中ではなかなか触れ合うことのできない多様な人々との対話を通して、 自分の中にある誤解や固定観念への気づき等、 多様な生き方を認め合っていくことを目的としています。
参考:日本HL学会HP http://www.humanlibrary.jp/about/
本企画は本学有志学生によるHL学生司書プロジェクトのメンバーが運営を担います。学生司書は、HLの知識や多様性理解に関する学びを深めながら企画に取り組み、「本」役の一番の理解者となり「読者」との中継役の役割を担います。事前に司書と「本」と打ち合わせを行い、語りの内容とあらすじを作成することで読者のみなさまへ本の魅力をお伝えします。
- イベント概要 -
日程 | 11月19日(土)開館 12:30~ 閉館 ~16:00 ※途中入館・途中退館可能 |
対象 | 学生・教職員 |
定員 | 「本」1名に対して3~5人(各セッション) |
会場 | 青山キャンパス1号館1階ラウンジ(シビックエンゲージメントセンター横) |
参加方法 | コチラから申し込みのうえ、当日会場へお越しください。 締め切りは11月16日(水)12:00まで。※先着順で定員に達し次第申し込み終了。 |
- 当日会える本のカテゴリー -
【本のあらすじ(内容)は近日中に随時アップします】
本B:『ポリアモリーという生き方』きのコさん ポリアモリー(複数愛)
あらすじ
好きな人が何人もいるのが私にとっての普通。でも誰かに嘘をつきながら浮気を隠し通すのは苦手で、私は病気なんだと自分自身を責め続けた日々。
そんな中で、28歳のとき、関係者全員の合意を得た上で複数の人と交際する”ポリアモリー”という生き方を選択しました。
みんなに”ポリアモリー”としての生き方を勧めたいわけではない、ただ私が私として生きる道を選択しただけだと語るきのコさん。
恋愛の面だけでなく、進路や人生全体においても、「自分って何なんだろう」「私はずっと孤独で、1人なんじゃないか」誰しもが抱えたことのあるそんな悩みや不安について、きのコさんとの対話を通じて考えてみませんか。
司書からの一言
ポリアモリーという言葉に聞き馴染みのない方も多いかもしれません。私自身、きのコさんと出会うまでこの言葉を知らず、自分が今まで持っていた恋愛に対する考えとは違うかもしれないと不安な気持ちがありました。しかし、とっても気さくで優しいきのコさんの人柄に、打ち合わせでは楽しく色々なお話をすることができました。ヒューマンライブラリーが大好きだというきのコさん。一方的にお話するより読者の皆さんと対話をしたい、質問や恋バナ、人生相談も大歓迎!とのことなので、ぜひ肩の力を抜いて遊びに来てください!
本C:『盗らない生活への道のり』悠さん クレプトマニア(窃盗症)・摂食障がい・Xジェンダー
あらすじ
女性性への嫌悪感と社会の求めるジェンダーロールとの葛藤。
摂食障害による過食嘔吐が続く日々。
食費を抑えたいという思いは徐々にエスカレートし、万引き行為に頭を支配されてしまうように。
自身の生き方を見直すきっかけとなったクレプトマニアとは、一体どのようなものなのでしょうか。
「人に頼ることができない」
「他者評価を気にし、自分を犠牲にしてまでやろうとしてしまう」
現在は依存症予防教育アドバイザーとして活動する悠さんの、決して遠い世界ではない依存症についてのお話です。
司書からのひとこと
Xジェンダー、摂食障害、うつ、クレプトマニア───様々な困難や葛藤がありながらも自身と向き合い、発信を続ける姿に感銘を受けました。
誰もが依存症になり得ること、そしてそこから脱することの難しさを改めて感じ、読者の皆さんの考えるきっかけになればと思います。
本D:『想像して、見えていないもの』おちゅにさん 外国ルーツ
あらすじ
ハフポスト日本版のニュースエディター、金春喜(きん・ちゅに)さん。韓国籍だが東京で生まれ育ち、韓国語はほぼ話せないという。大学院生のときに出会ったフィリピンから来日した中学生が、日本語がわからないにもかかわらず発達検査を受けることになり、「発達障害」と診断されたことを知った。違和感を覚え、その理由や経緯などをインタビュー調査することに。「当事者が進んでことばにしない背景を、ことばにされないからといって、ないもののように捉えるというのは、正しいことではない」そう語る金さんとの対話を通して、今まで見えていなかったものを見てみませんか?
司書からのひとこと
私たちが目にする様々な情報、それはどの立場の人が発信したものなのでしょうか。当事者の声がどれだけ反映されているでしょうか。大きな声にかき消されて、無いこととされてしまう小さな声を拾い上げるおちゅにさんは、一個人の問題ではなく、構造的な問題に目を向け当事者の思いを大切にします。あらゆるマイノリティに属する人にとって、励みと希望になることでしょう。
本E:『女子刑務所Walker』パンダさん 元受刑者
あらすじ
外国籍、発達障がい、宗教二世、そして貧困…たどり着いていたのは「刑務所」という場所でした。「社会」からは見えなかった「世の中」にここで初めて気がつくことになります。中で出会った様々な人から、不自由の中で得られた自由から、自分なりの発見をしました。周りを渦巻いていた状況がすべて、今に繋がっていたのです。
司書からのひとこと
パンダさんの世の中を見る目は出会った人やことばで作られています。刑務所の世界から見えた社会のもやもやを、パンダさんなりの視点で語ってくれます。「元受刑者」というレッテルにとどまらないたくさんの「カテゴリー」を持つパンダさんにぜひ出会ってみてください!
- タイムテーブル -
全部で5名の「本」のみなさんと、1回30分のセッションを4回予定しています。対話してみたい「本」とのセッションを事前に予約してください。「本」1人に対して「読者」は3~5名となります。当日は予約したセッションの10分前に会場受付へお越しください。
12:30 | 開館 |
13:00 | セッション1 本A:yummyさん 本B:きのコさん 本C:悠さん |
13:40 | セッション2 本A:yummyさん 本B:きのコさん 本D:おちゅにさん 本E:パンダさん |
14:20 | セッション3 本B:きのコさん 本C:悠さん 本D:おちゅにさん 本E:パンダさん |
15:00 | セッション4 本A:yummyさん 本C:悠さん 本D:おちゅにさん 本E:パンダさん |
15:40 | 座談会 ※本と読者で感想を語り合う会になります。 |
16:00 | 閉館 |
- 参加規約 -
- 意図的に「本」「読者」の方を傷つけるような言動をしないでください。
- 主催者ならびに「本」及び同席者に無断で会場内の撮影や録音、録画をしないでください。
- 今回対話中に知り得た「本」「読者」の個人情報等を許可なくSNSや、インターネット、印刷物等のメディアに公開しないでください。
- 「本」の方が身体的精神的苦痛を感じ、対話を継続することが困難になった場合には、途中で退席していただくことがあります。ご了承ください。
- その他、緊急事態が起こった際には本の貸出を中断する可能性がありますが、その場合は速やかにスタッフの指示に従ってください。
以上の規約に反する行為をしたとみなされた場合、利用を中止し退場していただく場合がございます。ヒューマンライブラリー当日、会場にて利用規約が書かれた同意書にご署名いただきます。
- Q&A -
Q.対話はどのように進められるの?
A.決まった進め方はありません。「本」によって違いますが、多くの「本」は最初に自己紹介がてら少しお話をしてから、質問ありますか?とふってくれます。30分という対話の時間を自由に楽しんでください。
Q.「講演会」とどう違うの?
A.ヒューマンライブラリーの醍醐味は「対話」です。「本」の話をただ聴講するのではなく、お互いに考えや想いを伝えあい向き合う場であることを大切にしています。
Q.興味はあるけど、「本」を傷つけてしまわないか心配…
A.答えたくないことなら、「本」の方からはそう伝えてくださります。「故意」に傷つける・攻撃するようなことは禁止していますが、それ以外であればなんでもきいてみてください。質問じゃなくて、感想やご自身の話でもかまいません!
申込はコチラから
- 後援 -
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シビックエンゲージメントセンター 青山キャンパス 島崎