- ヒューマンライブラリー@青学とは -
ヒューマンライブラリー(HL)とは「人を貸し出す図書館」として、その人の持っている属性 ・ 要素 ・ 特徴や価値観によって誤解や偏見を持たれた経験があったり、 「生きにくさ」 「世の中の多数とのズレ」 を感じたことがあり、 それらを知ってほしい、 変えたいと思う人々が 「本」 となり、 参加者(聴き手)が 「読者」 として、一対一または少人数で30分程度の対話をするイベントです。
普段の生活の中ではなかなか触れ合うことのできない多様な人々との対話を通して、 自分の中にある誤解や固定観念への気づき等、 多様な生き方を認め合っていくことを目的としています。
参考:日本ヒューマンライブラリー学会HP http://www.humanlibrary.jp/about/
本企画は本学有志学生によるHL学生司書プロジェクトのメンバーが運営を担います。学生司書は、HLの知識や多様性理解に関する学びを深めながら企画に取り組み、「本」役の一番の理解者となり「読者」との中継役の役割を担います。事前に司書と「本」と打ち合わせを行い、語りの内容とあらすじを作成することで読者のみなさまへ本の魅力をお伝えします。
(昨年度の開催の様子はコチラ)
- イベント概要 -
日程 | 11月25日(土)開館 12:40~ 閉館 ~16:00 ※途中入館・途中退館可能 |
対象 | 青学生(学部生・院生)・教職員・高等部生 |
定員 | 「本」1名に対して3~5人(各セッション) |
会場 | 青山キャンパス17号館食堂 ※1号館1階ラウンジより変更となりました(11/13) |
参加方法 | コチラから申し込みのうえ、当日会場へお越しください。 締め切りは11月16日(水)12:00まで。※先着順で定員に達し次第申し込み終了。 |
- 当日会える本のカテゴリー -
【本のあらすじ(内容)は近日中に随時アップします】
本B:『最近生まれたわけじゃない』葵さん ノンバイナリー
「ノンバイナリー」を知っていますか?
初めて自ら使った一人称は、「僕」だったし、スカートよりもズボンの方が好き。男性になりたいわけじゃないけれど、女性として見なされるのは、違う。
こうして自分の性に疑問を持つ中で、とある芸能人がカミングアウトしたというニュースから、「ノンバイナリー」という言葉と出逢います。
自分自身を「男でも女でもない」と思う性自認の1人である葵さんがどのように感じ、生きているか。ほんの一部をお話しします。
司書からの一言
司書としてお話してみて、葵さん自身が、自分や周囲の環境としっかり向き合ってきたからこそ、芯の通った考えを持ち、真摯に受け答えしてくださっているように感じました。
読者の方との対話もチャレンジしてみたいとのことなので、ぜひ足を運んでみてください!皆さんにとって、新たな気づきを得るきっかけになればと思います。
キーワード
#ノンバイナリー #LGBTQIA+ #ジェンダー代名詞 #単数のThey
本C:『受刑者•依存症者の一言では語れない「私」の人生』湯浅静香さん 元受刑者
元受刑者、依存症者の支援団体「碧の森」を運営する湯浅静香さん。ご自身もかつては、受刑者かつ依存症者だったといいます。
犯罪は自制が効かなくなった人がやる事。
自分なら犯罪なんて犯さないだろう。
あなたはこの様に考えていませんか?
実は湯浅さんが犯罪に走ってしまった背景には、 現代とは大きく異なる社会状況、複雑な家庭環境、そして小学校低学年の時に巻き込まれた”壮絶な事件”•••••など多くの事情が存在します。
当日、この様な「背景事情」を知る事で得られる気づきがきっとあるはずです。
司書からのひとこと
みなさんの中で、元受刑者の方とお話しした事がある方はどれくらいいるでしょうか?きっとそう多くはないはずです。 当日は、幼少期から現在に至るまで、湯浅さんを取り巻いていた環境と、その中での心情変化についてお話しいただきます。 話を聞いてどの様に考えるかは読者の自由です。そのためにも、まずは「知る」ところから始めてみませんか?
キーワード
#受刑経験 #依存症 #背景事情
本D:『困難を乗り越え歩みつづける』C.K.さん 難民
学生の時に母国の民主化運動に関わったことで命の危険にさらされ、言葉も文化も分からないまま、日本へ逃れてきたC.K.さん。日本に逃れてからも、在留資格許可を得る方法が分からないまま過ぎていく時間。その中で妊娠が判明し、不安の中での出産を経験します。在留資格申請の難しさ、困難を乗り越えてたどり着いた出産、日本での生活…あらすじでは書ききれないたくさんのことを経験してきたC.K.さんの人生のほんの一部をお話しします。
司書からの一言
「たくさんの話がありすぎてどこを話せば良いか分からない」と話すC.K.さん。祖国での経験、日本に逃れてくるまでのこと、日本に来てからの人生。どこを切り取っても、私の想像を超えるエピソードが次々と出てきました。それらを乗り越えてきたC.K.さんの人生は「難民」という言葉だけでは収まらない、もっと深いものだと感じました。その場限りのCKさんの人生のお話をみなさんも聞きにきてください!
司書からのひとこと
#難民
- タイムテーブル -
全部で4冊の「本」と1回30分のセッションを4回予定しています。
各セッションで読むことができる本は一冊(一人)までとなります。読みたい時間と「本」を確認の上、ご参加ください。
☆各セッション30分の対話時間となります。セッション毎に10分の休憩をはさみます。
12:40 | 開館 |
13:00 | セッション1 本A:あるさん(HSP) 本B:葵さん(ノンバイナリー) 本C:湯浅静香さん(元受刑者) |
13:40 | セッション2 本B:葵さん(ノンバイナリー) 本C:湯浅静香さん(元受刑者) 本D:C.K.さん(難民) |
14:20 | セッション3 本A:あるさん(HSP) 本B:葵さん(ノンバイナリー) 本D:C.K.さん(難民) |
15:00 | セッション4 本A:あるさん(HSP) 本C:湯浅静香さん(元受刑者) 本D:C.K.さん(難民) |
15:40 | 座談会 ※本と読者で感想を語り合う時間になります。 |
16:00 | 閉館 |
※当日、「本」の体調などによってセッションが中止となる可能性があります。その際は、改めてご連絡致します。あらかじめご了承くださいませ。
※1冊の「本」に対して「読者」は3~5名となります。当日は予約したセッションの10分前に会場受付へお越しください。
- 参加規約 -
- 意図的に「本」「読者」の方を傷つけるような言動をしないでください。
- 主催者ならびに「本」及び同席者に無断で会場内の撮影や録音、録画をしないでください。
- 今回対話中に知り得た「本」「読者」の個人情報等を許可なくSNSや、インターネット、印刷物等のメディアに公開しないでください。
- 「本」の方が身体的精神的苦痛を感じ、対話を継続することが困難になった場合には、途中で退席していただくことがあります。ご了承ください。
- その他、緊急事態が起こった際には本の貸出を中断する可能性がありますが、その場合は速やかにスタッフの指示に従ってください。
以上の規約に反する行為をしたとみなされた場合、利用を中止し退場していただく場合がございます。ヒューマンライブラリー当日、会場にて利用規約が書かれた同意書にご署名いただきます。
- Q&A -
Q.対話はどのように進められるの?
A.決まった進め方はありません。「本」によって違いますが、多くの「本」は最初に自己紹介がてら少しお話をしてから、質問ありますか?とふってくれます。30分という対話の時間を自由に楽しんでください。
Q.「講演会」とどう違うの?
A.ヒューマンライブラリーの醍醐味は「対話」です。「本」の話をただ聴講するのではなく、お互いに考えや想いを伝えあい向き合う場であることを大切にしています。
Q.興味はあるけど、「本」を傷つけてしまわないか心配…
A.答えたくないことなら、「本」の方からはそう伝えてくださります。「故意」に傷つける・攻撃するようなことは禁止していますが、それ以外であればなんでもきいてみてください。質問じゃなくて、感想やご自身の話でもかまいません!
申込はコチラから
- Afterヒューマンライブラリーについて -
内容:
ヒューマンライブラリーを通じた”本”との対話の中で得た気付きについて、ワークショップで振り返る機会を設けます。
社会的マイノリティとしてのカテゴライズから連想されるキーワードをもとに、個人の生きづらさや課題の背景にある社会構造に目を向ける機会とします。
日時:
12月1日(金)18:30~(青山キャンパス教室にて)
対象:
「ヒューマンライブラリー@青学」参加者に限定
- 協力 -
- 問い合わせ -
シビックエンゲージメントセンター 青山キャンパス 島崎