私は、今回のイベントに際して、「おかし屋ぱれっと/工房ぱれっと」さんの訪問見学と、10/29の青山祭当日イベント運営に参加しました。以前から障害のある方々のアート作品に興味があり、プロジェクトに参加と同時に工房の事前訪問のお話もいただいたときは、心からワクワクしていました。ただ、実際に工房に伺ったときの感想は「えっ、かわいい…工房、小さい…」でした。アーティスティックな作品を沢山製作している方々の現場+おかし屋さんのスペースとあって大規模なものを想像していた私には、かなりギャップがあったのが「工房ぱれっと」の在り方でした。
小さな作業スペースでは、様々な資材に囲まれてアーティストの方々が黙々と作業されていて、訪問者の私達の存在には気づいてすらいないような、その集中力に圧倒されました。らぶらび(うさぎのマスコット)に同じデザインは一つもありませんが、同じアーティストの方が作ると、その方にしかない個性が現れます。それに気づくことがとっても楽しくて、「この可愛さを知ってほしい!」と気持ちが高まりました。クッキーも本当に美味しくて、学祭で販売できることが待ちきれませんでした。
青山祭当日の朝は、クッキーの販売に特に貢献したくて、呼び込みに力を入れました。らびらびを見ると、沢山のお子さんが走ってきてくれました。興味を持ってくれたお子さんの保護者の方に活動の詳細を話すと、興味津々で足を運んでくださり、「BEAMSとコラボです!」の声には多くの10代層が反応してくださっていました。会場ではお子さんが保護者の方と楽しみながら、らぶらび製作を体験されていたようで、工房ぱれっとさんの活動や障害者アートの存在にふんわりと触れてもらう、素敵な空間ができていました。
私にとっては、お昼休みにアーティストさんと一緒に学祭を楽しめたことも、特に大切な思い出です。障害があろうとなかろうと、学祭のお祭りムードの中を歩いて、屋台のご飯を食べて…という楽しさは毎日感じられるものではありません。私にとってもアーティストさんにとっても初の青山祭を、短い時間ではありましたが、一緒に満喫できたと思います。私は心から楽しかったので、同じようにアーティストさんが思っていてくれたら、更にこの上なく嬉しいです。もう少し参加者とアーティストさんが壁なく楽しめる場が作れたら良かった…もう少しアーティストさんについて知ってから遊びに出ていれば良かった…などなど反省点も少なくありません。今回の活動から学んだことや感じたことを、どんどん次の活動に活かしながら、自分自身も活動としてもアップデートさせていければと感じました。
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