東日本大震災 9年目に寄せて

東日本大震災により被害に遭われた方々に、改めて心からお見舞い申し上げます。

今日で震災から9年が経ちます。今日という日を、様々な人が様々な思いをもって迎えたことと思います。

9年という月日が流れる中で、目に見える部分での復興は進みつつあります。来る3月14日には、震災の影響で不通となっていたJR常磐線が再び全面開通します。

加えて、岩手県、宮城県、福島県の製造品出荷額は震災前の水準まで回復し、3月の末には農地復旧事業が完了するという記事を目にしました。あの日を境に失われたさまざまなものが、元通りになろうとしています。

しかし、傷は癒えるかもしれませんが、痛みの記憶は人々の心から消えることはありません。家や大切な人を失った方、現在も避難生活を余儀なくされている方がいます。

さらに現在、日本では新型コロナウイルスが猛威を振るい、社会全体が危機に陥っています。様々な行事やイベントが中止となり、学校が休校となった子供たちやその家族の方も自宅で不安な日々を送っていると思います。今の日本を包むこの空気が、かつての震災後の自粛ムードや悲しみに沈んだ空気に重なり、心苦しく思います。

新型ウイルスの現状は連日報道され、毎日のようにニュースで扱われています。それを見ていると、つい目を背けたくなることもあります。

しかし、このような時だからこそ私たちはあの日のことを思い返し、想いを巡らせ、手を取り合うべきであると考えます。私はあの日からまた、多くのことを学ぶこともできましたし、危機に陥った時に助け合うことの大切さを改めて感じる機会にもなりました。

弊団体内においても、震災やその後の復興に関する報道、教育をきっかけにボランティアに興味を持ったという学生が年々増え、あの日をきっかけに奪われたものだけではなく、新たに生まれたものもあるということを実感しています。

新型ウイルスによる不安な日々が続きますが、その中で学べることや、普段は見落としてしまいそうな小さな喜びに目を向け、乗り越えていく時だと思います。私たちRooteとしても、今後も様々な災害で被害に遭われた方のために尽力してまいります。

このような状況ではありますが、季節は春に移ろうとしています。辛い記憶を抱えながらも前に進んでいる方、節目に立ち前に進もうとしている方、今も不安の中にいる方、すべての方々が今後も豊かな日々を送られますことを心よりお祈り申し上げます。

 

Roote代表 堀内秀平