
2026年2月から約2か月間、認定NPO法人サービスグラントの「無料塾の信頼感が伝わるInstagramの構築(学生プロボノ)」に、5名の青学生がメンバーとして参加しました。
プロジェクトでは、団体の理念や活動の価値が、必要としている人たちに適切に伝わるよう、Instagram運用マニュアルの作成、投稿用画像・テンプレート、それらの活用方法等をまとめ、団体スタッフの方々が広報活動を継続しやすい環境を整えました。
無料塾を運営する団体の方や社会人プロボノワーカーの方からの丁寧なフィードバックや支援のもとで実務に取り組んだ経験は、大きな学びの機会となりました。
今回は参加したメンバーの1人、小澤さんのレポートをご紹介します。
社会とつながり、チームで挑戦したプロボノ
小澤文菜(法学部法学科2年)
私は、シビックエンゲージメントセンターの案内で「プロボノ」という活動を知り、大学2年生になる前の春休みに、「何か新しいことに挑戦してみたい」という思いから、学生プロボノへの参加を決意しました。
プロボノを通して、私には特に印象に残った大きな学びが2つあります。
1つ目は、チームで共通の目標やビジョンを明確にすることの大切さです。
当初の私たちは、Instagram運用において「何を、誰に、どのように届けたいのか」という根本的な目的を定めないまま、投稿のデザインや運用方法といった具体的な作業ばかり気を取られていました。そんな中、伴走してくださった社会人プロボノワーカーの方から、「具体的な話を進める前に、まずは学生プロボノチームとマナビファクトリー様の間で、より抽象的な目的意識をすり合わせるべきではないか」とアドバイスをいただきました。
複数回行った現地見学やヒアリングを通して、活動の実際を知ったことで、私たちが伝えたいと思うマナビファクトリー様の姿も変わっていきました。マナビファクトリー様が単なる学習支援にとどまらず、子どもたちの大切な居場所となっていることを実感した私たちは、その重要な役割を伝えるためのInstagramの在り方について、何度も話し合いました。目的といった抽象的なテーマの議論は、非常に難しく時間もかかりましたが、根本的な目的の理解が揃っていないと、いくら具体的な話し合いを重ねても軸がぶれて、決定に時間がかかってしまいます。チームで共通の目標を明確にするということが、プロジェクトを進める上で不可欠であると身をもって実感しました。

2つ目は、チームでプロジェクトを作り上げる楽しさです。
これまで、チームで活動するときは、学校や部活動など既に関係性ができあがっていることがほとんどだったため、初対面のメンバー同士で、円滑に協力できるか当初は不安もありました。しかし、学年も学部も異なるメンバー同士であっても、ひとつの目標に向かって突き進む中に自然と絆が深まり、ひとつのチームになることができました。さらに、協働することで、自分一人では決して思いつかなかったアイデアが生まれ、よりよい成果物を創り出せる面白さを知りました。今回の経験で感じた、チームとして協働することの楽しさや達成感は、今後のチーム活動に対する心理的なハードルを大きく下げてくれるものとなったと感じています。

学生プロボノは、「社会と学生の接点をつくる場所」であると私は考えています。自分たちが手掛けたプロジェクトが、実際に社会に還元されるという経験は、滅多にできるものではありません。このプロボノを通して、初めて真剣に社会と向き合い、課題解決に向けて、微力ながらも確かなインパクトを与えることができたと実感しています。また、この経験をきっかけに、子どもの学習支援や居場所づくりにさらに興味をもつようになりました。将来については模索中ですが、子どもたちが安心して過ごせる居場所づくりや、誰もが平等に学べる環境づくりに携わりたいという思いが芽生えました。具体的にどのような職種・アプローチで関わるかはこれから探求していきますが、教育や福祉といった分野も視野に入れ、子どもたちの可能性を広げる仕事に挑戦したいと考えています。このように、プロボノは新しい出会いのきっかけとなり、自分自身の視野や人間関係の幅を大きく広げてくれる、そんな機会をつくってくれました。
プロボノを通して得た、「チームでの挑戦」や「社会とのつながり」で得た経験と自信を胸に、これからも、興味のある活動に積極的に飛び込み、成長し続けたいと思います。