2023年6月3日(土)、「相模原市中央区を知るためのツアー~キャンパス周辺編~」を実施しました。これは相模原キャンパスの市民協働プロジェクト「わかば」プロジェクト(正式名称:相模原市中央区魅力発掘・創造・発信プロジェクト)の一環として、プロジェクトメンバーが地域の魅力を知るためのきっかけとして実施したものです。以下に参加した学生からの報告をご紹介します。
1.はじめに
今回、「相模原市中央区魅力発掘・創造・発信プロジェクト」(通称「わかば」)の活動の一環として、6月3日に行われた「相模原市中央区を知るためのツアー~キャンパス周辺編~」に参加したので、レポートとして内容を紹介したいと思います。
今回のツアーでは、「相模原市立博物館」、「JAXA相模原キャンパス 宇宙科学探査交流棟」、「鹿沼公園」、「にこにこ星ふちのべ商店会」に訪問・見学させていただいたので、順番に紹介したいと思います。
2.「相模原市立博物館」「JAXA相模原キャンパス 宇宙科学探査交流棟」について
最初に訪問・見学させていただいたのは、「相模原市立博物館」でした。ここでは学芸員の方から展示品の紹介や相模原の歴史、博物館についてのお話など貴重なお話をたくさんいただくことができました。
「相模原市立博物館」があった場所は米軍基地だったというお話を聞いて、とても驚いたとともに博物館のウリとして、「天文」をアピールしてくださっていたのがとても印象に残っています。博物館は1995年の開館から30年近くが経っていますが、WiFiの完備といった環境整備、QRコードを用いた展示品の説明、YouTubeの活用など、盛り上げようとする熱意がとても伝わってきた博物館だったので、もっと多くの人に知ってもらいたいなと強く感じました。
「JAXA相模原キャンパス 宇宙科学探査交流棟」では、実際に宇宙での調査に使用されたものの部品や、歴史についての展示がされており、また「相模原市立博物館」とは違う面白さがあって、見学出来てよかったなと感じました。
「相模原市立博物館」、「JAXA相模原キャンパス 宇宙科学探査交流棟」を見学して、共通していたのは、入口といった施設の目立つところに「はやぶさ」の展示があったことです。実際に見学して、とてもインパクトが強い展示だなと思いました。来館してくださった人にとって、絶対に記憶に残るような展示であると思います。
両施設ともとても魅力的な施設であり、多くの人に知ってもらいたいと今回のツアーを通して思ったので、その魅力をどのように伝えていくかを本プロジェクトで考えていけたらなと思います。
3.「鹿沼公園」について
次に「鹿沼公園」に訪問・見学させていただきました。ここでは、相模原市役所公園課の皆様による説明と案内をしていただきました。説明では、現在の鹿沼公園の状況や、今後の計画についてお話してくださいました。
その中でも、ツアーに参加した学生が多く興味を持ったのは「児童交通公園」のようにみえました。説明の中で、この公園があるのが珍しいというお話をきいて、皆さん興味津々であったのを覚えています。
「鹿沼公園」は課題として「老朽化」、「池での外来種の増加」、「樹木の老齢化」などがあり、そのために地元住民の方と何度も話し合いながら、今後の改修計画を考えているようです。地元の方にとってもこの公園はとても大切なものなのだなと感じたとともに、だからこそ何度も話し合って、最善の方法を見つけようと一生懸命に取り組んでいるのだということを感じました。
市役所の方から、「中・高・大学生が多く来るような公園にするにはどうすればいいのか」という問いが投げかけられましたが、本プロジェクトを通して、「鹿沼公園」の若年層をターゲットにした認知向上案を探っていきたいと思います。
4. 「にこにこ星ふちのべ商店会」について
最後に「にこにこ星ふちのべ商店会」に訪問・見学させていただきました。この時点で結構な距離を歩いて来たので、メンバーには疲れの色も見え始めていましたが、最後まで意欲を絶やさず、しっかり話を聞いていました。ここでは、「にこにこ星ふちのべ商店会」会長の森光さんが説明や案内をしてくださいました。
ここ「にこにこ星ふちのべ商店会」は相模原市内でも規模が大きく、活動的な商店街として有名なようです。特に、宇宙とかかわりが深い町である相模原市ということでJAXAとのコラボ商品や飲食が強みのようです。
話を聞いてみると、さまざまな活動をしているということがとても伝わり、市外出身の私には知らなかったこともたくさんありました。淵野辺出身の友人に「にこにこ星ふちのべ商店会」について見学した内容を話したところ、彼にとっても知らなかったことが多く、とても驚いていました。やはり知ってもらうことが大切だなと感じたので、本プロジェクトを通してどうすればこの活動を知ってもらえるかを考えるべきだなと思ったきっかけになりました。
5.今回のツアーを通して
最後に今回のツアーで「相模原市立博物館」、「JAXA相模原キャンパス 宇宙科学探査交流棟」、「鹿沼公園」、「にこにこ星ふちのべ商店会」に訪問・見学させていただいての感想を述べさせていただきたいと思います。
「相模原市立博物館」では、自分が知らなかった相模原市について知ることができました。市外出身の私にとって、もう一度行ってみたくなるような魅力のある博物館だなと感じました。
「JAXA相模原キャンパス 宇宙科学探査交流棟」では、地元の茨城県を思い出した場面がありました。茨城県つくばみらい市につくばエキスポセンターという施設があるのですが、小さい頃に行った時のことを思い出しました。「JAXA相模原キャンパス 宇宙科学探査交流棟」での宇宙についての展示を見た時、まだ未知の部分がたくさんあり、興味を引くような展示で多くの人を引きつけるような展示だと思ったので、今回のプロジェクトで「宇宙」というテーマを大切にしながら進めたいと強く思いました。
「鹿沼公園」では、公園自体が思ったより古いというのと、緑地整備がしっかりと行われているという部分が強く印象に残っています。また、お話にあった通り、多くの方々にとって大切な公園であるからこそ、大切にしたり、使いやすくしたりするという市や中央区の熱意が伝わってきました。公園という緑地と人々の共存というのは、難しい課題として私の地元でも取り上げていたのを見た事があります。公園とそこの周辺に住む地元住民の方々や、公園を利用する方々にとってどのような方法でより良くしていくかを少しでも考えられたらなと思いました。
「にこにこ星ふちのべ商店会」では、とても活気のある商店街であるという印象が強く残っています。また、そこに関わっている方々も結束が強いからこそ、このような活気がある商店街づくりに繋がっているのではないかと思いました。商店街といえば、最近、シャッター街になってしまって、それによる景観の悪化、治安の悪化などを引き起こしている印象があったのですが、そんなことはなく、さらに盛り上げていくためにも少しでもお手伝いしたいなと思いました。
今回のツアーに参加して、自分が知らないことや、さらに魅力を発信するべきであるところ、課題などをたくさん見つけることができ、とても有意義なツアーだったと思いました。相模原市中央区をこのプロジェクトを通して盛り上げるべく、さらに魅力を発掘し、多くの人に発信できるように、プロジェクトメンバーや中央区役所の方々、地域の方々と協力しながら進められたらなと強く思ったので、頑張りたいと思います。
コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科 1年
平賀 一輝