「青学国際子ども食堂の会」の副代表をしています、コミュニティ人間科学部2年の黒澤颯です。
当会は、黒岩裕先生のご指導の下、相模原キャンパスの学生や留学生を中心に構成されています。相模原市内の小学生が、異国の料理を通じてその文化に触れることができる〝多文化教育の機会〟と、お兄さん・お姉さん的な立場にある大学生に何でも話せる〝ナナメの関係の構築〟を目指して活動しています。
初回の10月は、理工学部の4年生・邱心荻(キュウシンテキ)さんにご協力いただき、上海料理をご馳走しました。
なかでも、手羽先を特製醤油で味付けし、市販のコーラで煮て作るメインディッシュに、学生も子どもたちも興味津々!食べてみると、あら不思議。ほのかな甘味を感じる程度で、コーラの味はほとんどしません。みんな「美味しい!」「びっくり!」と口々に感想を語り合います。食を通じて、中国の文化を体験することができました。
NHKの子ども向け番組『ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン』では、毎回「平和とはなんだ!?」「幸せとはなんだ!?」という疑問に対して、「おいしいごはんを食べることだー!」と元気いっぱいに答えてくれます。私たちはこの活動を通じて、子どもたちの幸せな日常の一助になるとともに、平和な多文化共生社会に向けた種まきにつながることを願っています。
当会に所属する日本人学生は、コミュニティについて学んでいます。コミュニティとは、地域性や共同性を核とする目標概念のことですが、言うまでもなく、それを構成する人々は異なる個性や特質を持ち合わせています。当の私は、父子家庭で育ち、通信制高校で過ごした経験から料理をすることは得意ですが、一度に多くの子どもたちの相手をすることはあまり得意ではありません。そうしたとき、子どもと接することが得意な学生が、進んで彼らに語りかけてくれます。ここにいると、何だかコミュニティの縮図を見ているような気がします。そして、コミュニティが持つ〝つながりの力〟を再確認することができます。
最後に、私たち「青学国際子ども食堂の会」は、どんな子どもたちも歓迎します。食を通じて異文化を知り、様々な人と交流し、新しい発見をする場を、一緒に作り上げていきたいです。〝小さなコミュニティ〟の一員として、みなさんを心よりお待ちしています。
参加日:2024年11月17日
コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科
2年 黒澤 颯