渋谷区立笹塚小学校では二年生と三年生を対象に、学習に苦手意識のある生徒が大学生とともに楽しくまなべる「ワクワク水曜塾」を毎週水曜日に実施しています。昨年度のトライアルを経て(2025年1月~3月)、今年度からは通年での実施になりました。
2025年度前期(5月~9月)は全14回(各学年7回ずつ)、青山学院大学から18名の学生が参加しています。
それぞれの学生が自らの個性や強みを活かして活動するなかで、ときに悩みながらも、子どもたちに継続的に関わること、小学校のなかで学びを通じた居場所づくりをすることの意義を実感できました。
以下では、「ワクワク水曜塾」に参加した学生の声(一部)を紹介しています。どうぞご覧ください!
私は元々子どもと関わる活動を色々とやっていたのですが、このワクワク水曜塾では主に「学習」という面で子どもと関わることができ、新たな知見を得られたと思っています。
教室には、学習に意欲的ではない子も、苦手が強く出る子もいました。そんな子たちと関わる中で、それぞれが何をしたいのか、どんな理由で勉強に向かえないかなどを考えることができました。それに対して良い対応ができたかはまだ自分の中では分かりませんが、目に見える形で子どもたちが着実に成長しているのを見て、これまでの、週に2時間ほどの活動も、彼らにとって重要な意味があったのかなと思えるようになりました。
まだまだ未熟で、より良い関わり方も分からない私ではありますが、後期もぜひみんなと一緒に一歩前に進めたらと思っています。
(総合政策学部・1年)
子供たちそれぞれのペースの成長と、そして関わる中で心を開いて笑顔になってくれる姿を見られたことが特に印象に残っています!
日によって異なる子供のモチベーションに合わせて試行錯誤しつつも勉強の面白さや人との交流の楽しさを少し伝えることができたのではないかと感じています。
改めてボランティアとしてあたたかく受け入れてくださってありがとうございました。充実した時間を子供たちや、ボランティアの皆さんと共に過ごすことができとても幸せでした。
(国際政治経済学部・3年)
水曜塾に参加して、子どもたちの内面的な成長がたくさん見られたことが嬉しかったです。喧嘩した後の行動、嫌な気持ちの処理など、指示されるのではなく自分で考えて行なっていて、子どもの成長スピードには驚かされました。
私が小学生だった頃とは環境が異なり、現在の小学校のリアルを見たように思います。昔の自分がやった通りというのは通用しなくなり、子どもたちにどう関われば良いのか分からなくなることもありました。一方で私たちにだからこそ見せてくれた顔もいっぱいありました。子どもたちがのびのびと自分をさらけ出せる有意義な時間になっていたと思います。
試行錯誤で子どもたちと触れ合い、様々な面を見たことは私の将来の夢の糧になったと思います。そして大学生の皆さんとの交流も楽しかったです。
(教育人間科学部・1年)
子供たちと関われて楽しかったです、何回か振り返りでも言ったのですが、子供はまだまだ成長過程であるし、生き方を変えることが(大人に比べて)簡単にできるというのが特にこの水曜塾で学んだ事でした。子供と関わる上ではそれを理解して、毎回毎回をフラットに接してあげる、子供たちが前した悪いことを反省して行動しやすい環境を作るのが大事なのではないかと思いました。
また皆さんが子供のとの接し方をどうするべきなのかというのをすごく真剣に考えていて、とても自分の学びにもなりました。
(文学部・1年)
私は小学生の子供たちと関わるのが初めての経験でした。
最初は何もわからない状態で、自分が小学生だった頃の感覚を思い出しながら手探りで子供たちと接していて、その姿勢は最後まで変わらなかったですが、回を経るごとに子供たちの反応が変わったり、自分も接し方の方向性を掴めてきたりと子供たちの変化や成長を目の当たりにしつつも自分自身も成長させていただいた期間だったと思います。
きっかけは、自分の研究テーマに関連してまずは小学生くらいの子供たちと接してみようというものだったのですが、当初想定していたよりもはるかに多くのことを学ばせていただいた期間だったと思います。
貴重な体験をさせていただく機会を頂けて心から感謝しています。ありがとうございました。
(教育人間科学部・3年)
あまり多くは参加できませんでしたが、少ない活動の中でも損得勘定を抜きにしてこども達と向き合える時間があったことは貴重な経験だったと振り返ります。縁のない大人が学びを応援してくれた経験が彼らにとっても意味のあるものになっていたならよいと感じました。
(経済学部・4年)
数回参加させていただく中で、子どもたちはいつも平和なわけではなく、ぶつかり合いもあることを再認識しました。ただ、それで終わるのではなく、プリントをやり遂げるなど行動で反省したことを見せてくれたのが感動しました。子どもから学ぶことも多く、貴重な時間だったと感じています。
(経済学部・4年)
私は子供と関わる活動が初めてだったので、戸惑うこともありましたが、楽しそうに話しかけてくれる子供達にいつも元気をもらってました!私にとって当たり前のことでも子供達にとっては新鮮で、それが新しい気づきになりました。勉強を教えてるつもりが、むしろたくさんのことに気づかされた貴重な半年間でした。
(経営学部・2年)