私は今、大学で人権問題について勉強しています。
学科での勉強と本講演会のテーマが密接に関連していると考え、社会に対して新しい視野を獲得すべく参加しました。
「見えている問題だけが、全ての問題ではない」
今回の講義から、こんなメッセージを感じ取りました。
例えば、日本の路上生活者の数は年々減少傾向にあるそうです。
これについて一見肯定的な印象をもってしますが、ここには、住まいを持たずネットカフェや24時間営業のファミレスに連日滞在している人がカウントされていません。
確かに目に見える「路上生活者」が減っているのは事実です。しかし、自分の意思に反して家を持てない人の存在が多様化しただけであり、彼らはまだ発見されていないだけ、ということがここから読み取れます。
このお話を聞いたとき、見えないところにも問題が存在していることに、底知れない恐怖を覚えました。一方でここに気づいたことも、問題解決への第一歩だと感じています。
(ホームレス問題について質問する阿部さん 写真右下)
これから、想像力を膨らませ見えない問題をどこまで認識できるかが、自分の、ひいては社会の課題だと思います。
ビッグイシュー日本のみなさま、シビックエンゲージメントセンターのみなさま、貴重な経験をどうもありがとうございました!
(講演会終了後に販売者さんと談話 写真左奥)
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